静岡県静岡市清水区にある「ばば小児科」は、
キリンマークの子供のお医者さんです。

ばば小児科
TOPにもどる

よくある質問

 
Q

「発熱」かと思ったら?

A 熱があってもあわてることはありません。
 

発熱に気がついたらまず体温計で測定してください。
小児はよく熱をだします。そのほとんどが感染症によるものです。
特に幼児期後半になると外出して人の集まるところに出る機会が増えて風邪をひいてよく熱をだします。季節の変わり目は体調をくずしやすく風邪を引きやすくなる為注意しましょう。
腋窩では汗を拭き取って測定してください。子供の正常体温は36.0~37.4℃程です。
比較的元気があり食欲もあって眠れる場合水枕をしておでこを冷やして様子をみて下さい。(嫌がる場合は必要ありません)水分はやや多めに与えて下さい。又、あたたかいオシボリで体を拭いてあげるのも心地よいでしょう。

母親・子供イメージ

熱があることでつらく不機嫌で眠れない場合は解熱剤を使用したほうが体力の消耗を防ぎ良いでしょう。手足が冷たい場合はまだ熱が上昇している時です。この場合は1枚タオルをかけて下さい。熱性けいれんを起こしたことがない子供であれば手足が少し暖かくなってから解熱剤を使用したほうが効果的です。
熱性けいれんの既応がある子供の場合あらかじめ小児科家庭医より抗けいれん剤(ダイアップ坐薬)を予備として常備して下さい。
6ヶ月未満の乳児は体温調節中枢が未成熟で解熱剤の効果が不安定の為投与を控えて下さい。又、乳児3~4ヶ月未満の場合は細菌性感染症が疑われますので早めの受診を勧めます。
小児科で使用する解熱剤はアセトアミノフェンが一般的です。解熱剤の投与の間隔は6時間以上あけるように指示されています。しかし一般的には1日2回までです。発熱によって免疫や活性食細胞の働きを高めて生体の防衛作用が亢進します。しかし発熱でつらい場合、昼間は1回、夜は2回までの投与可ですと話すことがあります。

Q

「下痢」に気づいたら?

A 症状を冷静にみて下さい。
 

下痢とはいつもと比べて便の回数が増えて便に水分が多くなる状態です。(個人差があります)

<原因>
ウイルス性の下痢(80~90%)
ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス など
数年前より秋から冬にかけてノロウイルスによる下痢症が幼稚園、小学校で集団発生し問題となっています
細菌性の下痢(10%前後) カンピロバクター、サルモネラ菌、病原性大腸菌 など
<症状>
ウイルス性下痢症 主に嘔吐、下痢
* 脱水予防― 対症療法、食事療法、輸液
細菌性下痢症 主に発熱、嘔吐、下痢、血便
*脱水予防― 対症療法、食事療法、輸液、時として抗生剤の投与
Q

嘔吐と脱水について

A 水分を少しずつでも与えて様子をみて下さい。
 

子供の体重の約65~70%は水分であって大人と比べ水分の割合が多く特に細胞外液は大人20%に対して子供40%と多く生理的に生体維持の為体重あたり多量の水分を交換する必要があります。下痢、嘔吐、発熱で容易に代謝障害をうけ脱水になりやすい。
脱水になると元気がなくなり皮膚や口唇が乾き目がくぼんできます。その場合は早めに受診して下さい。治療は経口補液と点滴(中等度~重症)になります。軽症の場合は自宅で水分を根気よく行うこと、イオン飲料水、スポーツドリンクが良いでしょう。(普段元気な時は家庭内ではなるべくやらない)
嘔吐による窒息や気管内誤嚥を防ぐ為顔を横にむけ口の中の吐物は吐き出させてください。
吐気が続く場合水分を少しづつでも与えて様子を見てください。
吐気が続く場合「吐き気止めの坐薬」があれば肛門に挿入してください。